紙と鉛筆で学ぶ量子情報理論基礎

ディジタルの世界は、白黒のはっきりした 0か1かの世界だ。0か1かの値をとる情報の単位をbitということは、今では、たいていの人が知っている。
Facebookで友達と情報を交換する時でも、Youtubeで動画を見る時でも、コンピュータが見えないところで、一生懸命、無数の 0か1かのbitを処理している。
現在のスマホに載っているコンピュータは驚くほど小さく、一秒間にスマホが処理するbitの数は、驚くほど大きい。現在のディジタルの世界の技術は、ハードウェアでもソフトウェアでも、驚異的なものだ。
有用な量子コンピュータが実現されたとしても(少し、時間がかかりそうなのだが)、現在のコンピュータ技術が役割を失うことはない。
量子コンピュータの文脈では、現在のコンピュータを「古典的 Classic」と呼ぶ。時代を築いた最大の功労者であり、あぶらの乗り切った現代の覇者に対して、なんと失礼な。(まあまあ、怒らないで。若者には、年寄りは、そう見えるのだから。)
そこでは、古典的なbitに対して、量子bit=qubitが、中心的な役割を果たす。qubitの性質を知ることが、量子コンピュータ理解の鍵になる。qubitは、一見すると奇妙に見えるが、その振る舞いを理解することは、難しくはない。
今度、自分で、教えてみようと思っている。イノベーションには、知的好奇心は、大事だと思うのだが。

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