二つの関心

最近、自分の関心が、二つの方向に分裂していることを感じている。
一つは、昨日ミスルトで行なった、「人工知能と私たちの未来 -- 子育てママ教育編」のように、いままであまり接点のなかった人たちとコンタクトしてみたいという関心である。
もう一つは、理論的に、もっと深いところで、我々の科学的な認識がどのように発展しているのかを知りたいという関心である。
前者について言えば、いままで接点のない人とのコンタクトを広げるのは、なかなか難しい。昨日のイベントも集客には苦労して、知っている人に、随分助けてもらった。
でも、楽しかった。少人数でも。
これからも、続けられたらと思う。
ここでは、少し、後者の問題について考えてみたい。
端的に言えば、いままで僕と接点のあった人たち(主要には、ITエンジニアのアーリー・アダプター志向の人たちだと思う)と、こうした僕の関心を、どうしたら共有できるのかという問題である。
問題意識の共有は、できるのではないかと考えている。(僕は、原理的には、楽観論者だ。)
なぜなら、情報理論やエントロピーの理解は、人工知能技術を深く理解する上でも、欠かせないのだから。
ただ、話が、少し難しくなる。

例えば、一年前の僕の投稿 あたりは http://maruyama097.blogspot.com/2017/06/50-lawvere.html
、どうだろう? もちろん、もっと噛み砕ける。LawvereやRosetta Stoneはおいといても、「相対エントロピー」、「エントロピーのベイジアン的解釈」は、わかりやすく説明できると思う。
人工知能技術だけではない。現代の物理学は、情報理論との接近を強めている。
ブラックホールから情報が取り出せないことを『計算の複雑性』で説明したり、時空を構成する 「tensor network」(紛らわしいが、TensorFlow Network とは、何の関係もない) が「量子エラー訂正回路」だといったりする。面白い。
きっと、次世代のイノベーションの中核となるであろう量子コンピュータの基礎理論は、着々と準備されているのだと思う。IT技術者が、無関心でいい訳はない。
いつか、マルレクで、「IT技術者のための情報理論入門」みたいのが、できればいいと思っている。(だいぶ、トーンダウンしているのだが。現実的には、僕は、悲観論者だ。) 
いつか、きっと役に立つ。
二つの「関心」ともに、現実のITの動きとは、だいぶ離れているな。
まあ、いいか。

コメント

このブログの人気の投稿

TensorFlow Foldについて

TPU論文の翻訳(1)

可微分ニューラルコンピュータとは何か(1) 概論